腎臓の病気

腎臓は肝臓などと違い、一度傷害を受けると再生しない臓器です。しかし、一つ一つのネフロンは大きな予備能力を持っていますので、傷害を受けた部分の機能をある程度補うことができます。腎臓病の症状が現れた時点で、75%以上の腎臓が傷害を受けていると言われています。

ですから、飼い主さんが症状に気づくまでにはだいぶ症状が進行している可能性があるといえます。

腎臓の病気は大きく分類すると、急性的なもの、慢性的なもの、先天的なものがあります。

急性腎疾患

原因としては中毒物質や血液循環の異常から発生します。ほとんどのものは回復の見込みはありますが、症状の進行が早く、一般的には高い確率で死亡につながります。したがって、早期の手厚い治療が重要になるということです。
また、回復不可能、または回復可能であった場合ででも早期治療が出来ずに回復不可能な状態に陥ってしまう場合があります。

慢性腎疾患

慢性腎疾患とは長期的で一般的には病態が進行していくことにより、腎臓の機能が失われていく病気のことです。通常は病気の状態が明らかになるまで に数ヶ月~数年かかるといわれています。これはさきほどお話ししましたように、腎臓の機能は悪くなった部分の機能を補う能力が高いからです。
このように病状が進行していき、回復が不可能であると考えられ、なおかつ病期が末期的状態でない場合、腎移植の適応となるといえるでしょう。

慢性腎不全の猫ちゃん

定期的に通院しながら処置を受けています

先天性腎疾患

生まれつき腎臓が機能していなかったり、遺伝的な要因によって生まれた後に腎臓の機能が悪くなっていく場合などです。これらはまだ解明されていな い部分も多く残されていますが、アビシニアン、ペルシャ、コッカー・スパニエルやシーズーなどで、血縁関係のある家族において、多く発生することが報告さ れています。