手術の基礎

飼い主さんのほとんどは、自分の動物の手術を見ることはないと思います。

どのような所でどんなことが行われているのか、見たい気持ちもあるし、見たくない気持ちもあるのではないでしょうか。

ここで手術について全てを記載することは不可能です。しかし、最低限飼い主さんに目を背けて欲しくない事柄、逆に言えば最低限知っていて欲しい事について連載していきたいと思います。

まずは、本題に入る前に手術について簡単に説明したいと思います。

手術では当然動物は全身麻酔をかけられています。意識も痛覚もありません。生かすも殺すも獣医師次第とい うことになります。(これを自覚して手術をしている先生はいったい何人いるでしょうか??)実はこの事がとても重要なのです。今目の前にいる麻酔状態の動 物の命を預かっているんだ!と言う自覚です。

外科手術ではさらに重要な事があります。それは滅菌です。滅菌とは全ての微生物を死滅させる事です。この滅菌と麻酔が外科手術を発展させてきたのです。

手術とは:人間の手によって器具や道具を用いて病変部を切開し治療目的の処置を施す事で、内科的治療で治すことが出来ない場合の最終手段なのです。

手術では:出血、疼痛、感染をどれだけ抑えることができるかも重要な事です。

手術には:チームワークが重要です。獣医師がたった一人で手術前の管理から検査、そして手術、手術後管理を行うには極限られた場合しかありませんし、安全面では十分ではありません。